7回目となった「労組つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」主催の元旦行動は、450人の仲間が大阪府警本部前に結集して怒りの声を上げました。
組合員等延べ89名が逮捕され71名が起訴された大弾圧から今年で8年目、湯川委員長に懲役10年が求刑された京都事件の判決が2月26日、ビラまき7名の無罪が確定した大津2次事件にてコンプライアンス活動で有罪となった2名の控訴審が3月4日に始まり、大阪高裁無罪判決を最高裁が差し戻した加茂生コン事件の判決が4月17日、そして湯川委員長に4年の実刑判決(前委員長は無罪)が出ている大津1次事件の控訴審も年内に判決が予想されています。今年は正念場の年、参加者一同は完全勝利をめざして共に闘うことを固く誓いあいました。
大阪教育合同・酒井さんの司会で始まった集会は、関生支部・細野書記長の指揮で大阪府警にシュプレヒコール、反弾圧実行委代表の全港湾大阪支部・小林委員長が発言、「年々仲間を増やしてこの行動を続けている意義は大きいが、裁判の取り組み等を続けていると、この国の民主主義はどうなってしまったのか、と思えてくる。状況に追いつけないところもあるが、くじけてはならない。正しいことを訴え、声を上げ続けていこう。」と問題提起しました。
続いて、関生支部・湯川委員長から「今年は重大な判決が続き、厳しい年となる。日本は人質司法。私は644日勾留されたが、『証拠』は警察にあり、『罪証隠滅のおそれ』等、あるわけがない。逮捕される1年くらい前から『警察が被害届を出すように言ってきている』と聞いていた。裁判は検察・警察のストーリーで事実と関係なく作られていく。関生支部には『反社』のレッテルが貼られているが、弾圧の目的は労働組合に結集させないこと。企業内組合ではなく、一人でも入れる産業別組合への弾圧だ。これまでの枠を超えて、組合の正当性を広
めていこう。大きな国に巻き込まれるのではなく、日本がどうあるべきなのかということを訴えていきたい」と発言がありました。
京滋実行委員会の服部共同代表からは1月8日京都地裁包囲グルグルデモの呼びかけがあり、「2月26日の判決文が書かれてからでは遅い。この間、京都地裁前で抗議行動を続けてきたが、Xバンドレーダー反対や反原発等、多くの市民運動の声が上がった」との報告がありました。『関生弾圧を許さない東海の会』からは「大垣警察市民監視違憲訴訟」控訴審勝訴の原告の一人である近藤さんが発言、「証人尋問を迎える関生国賠訴訟も重要だ。警察の情報収集から弾圧が始まる。市民監視違憲訴訟の勝利はまだ第一歩。東海の会では毎年数回関生支部との交流集会を続けている。共に、ものの言える社会を築いていきたい」と述べました。兵庫の会の岡崎さんからは第5回総会の報告があり、公務員のスト権、公労協スト以降の経緯があって関生弾圧にまで至ったことが提起されました。
大阪全労協議長の南さんの指揮でシュプレヒコールを行った後、れいわ新選組共同代表の大石あき子衆議院議員が発言、「懲役10年というのは恐ろしい弾圧だが、組合と組合員一人一人がこれに負けずに闘っている。人間の可能性、美しいものを見せてもらっている。大椿議員と国会の中で映画『ここから』の上映会を行った。山本代表も泣いていた。組合を裏切らないという主人公の決意に感動した。議員という持ち場で共に闘っていく」と述べました。続いて、社民党副代表の大椿ゆう子参議院議員が発言、「この前の衆議院選挙では関生弾圧に加担してきた杉田元議員や足立元議員は立候補すらできなかった。足立議員へは挨拶に行き、議員を辞めても関生支部に謝罪すべきだと伝えた。関生弾圧を面白おかしくいうような議員ばかりではなく、私や大石さんのように憲法28条を守れという議員が国会にいなくてはならない。大椿の議席は労働組合が必要だという皆の議席だ。」と決意が述べられました。
ありました。
集会のハイライトとして、昨年広島弾圧・289日の勾留を打ち破って奪還された富田町病院労組の冨山さんが発言、「私たちに適用された暴処法は治安維持法と一緒に作られた法律、弾圧の目的は明らかだ。私は触れてもいないし、現場の責任者でもない。200人の右翼の乱入に立ちふさがっただけ。戦争のための労組弾圧、全ては関生弾圧から始まっている。まだ私の裁判は始まってもいない中、昨年保釈されることができたのは全国の支援のお陰、12月には関生支部のマイクロバスを先頭に広島地裁に大挙して支援が駆けつけてくれた」と報告がありました。
「法円坂55」の歌と演奏、事業所閉鎖と闘うケアワーカーズユニオン山紀会支部の報告、市民団体を代表して「老朽原発を許さない若狭の会」の発言、最後に、連帯議員ネットで豊中市議、北大阪合同委員長の木村真さんが発言、「ダイハツで障害者雇用の争議の宣伝をしていると、労働者からの通報が相次いでくる。ダイハツにも労組があるが機能していないという。原発の問題でも関電にも労組があるのに取り組めていない。闘う労働組合が必要とされている」とまとめ、この日の行動を終えました。
愛知連帯ユニオン
<参考>連帯広報委員会HP http://rentai-union.net/archives/18305
労働組合つぶしの大弾圧を許さない!2.26無罪判決を勝ち取ろう! / 2025元旦行動
6年目となった「労組つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」主催の元旦行動は、昨年を上回る500人の仲間が結集して怒りの声を大阪府警本部に叩きつけました。
高槻医療福祉労組委員長の司会で始まった集会は、まず、実行委代表の全港湾大阪支部・小林委員長が発言、「毎年大勢の仲間が結集するこの行動は関生支部のみならず、運動の大きな力になっている。そごう西部やジェットスターのストもインパクトがあった。昨年12月の集会で、判決が『量刑は時代で変わる』と書いているが、それでいいのか? という質問に、弁護士は、そういうこともある、ストは悪いという風潮になっていることが問題と回答していた。大阪ユニオンネットは春季行動だけでなく、昨年から秋季行動も取り組んでいる。私の労組もストを行った。労組が行動を強化しないと司法には勝てない」と訴えました。
大阪全労協の音頭でのシュプレヒコールを挟んで関生支部・湯川委員長が発言、「昨年は3月に大津コンプライアンス事件の4年の実刑判決が出て勾留中に和歌山事件の高裁無罪判決で我々の産別労働運動の正当性を認めたことを知り、それが昨年は一番嬉しかった。しかし、無罪判決を出した裁判官は依願退職、加茂生コン事件で無罪判決を出した裁判官も定年退職、日本は退職する人でないとまともな判決を書けないのか、と思う。ウクライナもガザも人権もへったくれもない。権力が暴走すると人権などなくなってしまう。日本もそこに向かっている。弾圧から7年、組合員も減ったが、組合員と執行部が共に考えながら、みんなで頑張っていく」と決意を述べました。
京滋実行委員会の服部共同代表は、「本年2月6日に迎える大津ビラ撒き判決は、コンプライアンス判決と同じ裁判長で全く期待できない。しかし、それを1ミリでも2ミリでも押し返すために、昨年12月に大津地裁グルグルデモを闘い、本年1月14日には集会を行う」と決意を述べられました。兵庫の会の岡崎さんからは、「結成4年目を迎えた。最初に故・小西さんから話を聞いた時、日本でこんなことがあるのか、労働組合以外の問題があるのではないか、と思った。昨年、吉田美喜夫教授を呼んだ集会で、労働事件がもっぱら刑事事件として扱われていると指摘された。1970年代、年間5000件あったストライキは今や50件、この状況を変えていかなければならない」との発言がありました。東海の会からは昨年12月に藤田早苗さんを招いて「国際人権からみた関生弾圧」集会を開催した報告があり、また、冤罪が明らかになっている大川原化工機弾圧が経済安保法制定に利用されたことが指摘され、東海地方でも大垣警察市民監視事件や白龍町マンション事件で裁判の勝利を勝ち取りつつ地道な闘いが続いているとの報告がありました。滋賀勝手連の稲村さんからは自らの総評オルグ50年の足跡を期した本の出版が予定されていること、その中でも書かれている神奈川京セラ争議で6億8000万円一人当たり3000万円の解決金を勝ち取ったこと、そしてその後の闘いについて述べられていました。
朝鮮総連大阪本部からは、民族学校に頻繁に嫌がらせの電話がかかってくること、子供たちが親から街中で本名を呼ばれることを怖がるような状況があることが報告され、「関生支部への弾圧も、在日運動への弾圧も一体だ」と連帯の呼びかけがありました。
大石あき子衆議院議員(れいわ新選組)・大椿ゆう子参議院議員(社民党)からのメッセージが代読され、厚生労働委員会になった大椿さんは国会で、「ナニワ生コン等不当労働行為事件」追求、映画「ここから」の上映、大阪生コン広域協によるアウト業者締め出しと独占禁止法の問題などを取り上げていることが報告されました。連帯議員ネットからは戸田ひさよし元門真市議が代表して挨拶、時間の関係で発言できなかった多くの参加労組、市民団体の名前が紹介され、恒例の「法円坂55」の歌と演奏がありました。
最後に、港合同の木下さんが自らの職場でのストライキの報告と集会もまとめを行い、再度、大阪全労協のコールによるシュプレヒコールでこの日の行動を終えました。
恒例の「労組つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」主催の元旦行動は、AM10時~12時の2時間、近畿・東海の460人の仲間が結集して怒りの声を大阪府警本部に叩きつけました。
司会の大阪教育合同書記長の挨拶に続いて、実行委を代表して全港湾大阪支部の小林委員長が発言、「最初の2年間は『仲間を返せ』の声を上げ、そこから5年目となるこの取り組みは、今日の情勢に中でますます必要な行動として続けることになった」と訴えました。
関生支部・細野書記長を先頭にシュプレヒコール、続いて関生支部・湯川委員長が発言に立ちました。湯川委員長は、「今年は3月に大津コンプライアンス事件の地裁判決と和歌山事件の高裁判決があり、早ければ京都事件の1審判決も年内にある。関生支部にとっては重大な1年になる。裁判での検察の主張は、嘘も百篇言えば本当になるというような酷いものだ。こんなことを放置しておくことはできない。関生支部は支援の皆さんと共に絶対に屈することなく闘い続ける」と決意を述べました。
関生弾圧を許さない東海の会、京滋実行委員会、兵庫の会の全港湾神戸支部と兵庫ユニオン、大阪全労協、なかまユニオン、関西合同労組と、支援・労組の発言が続きました。
高槻医療福祉労組の村山裕子委員長は、今春地方選挙に立候補する考えを語りました。介護福祉総がかり行動の演奏の後、港合同、若狭の原発を考える会、京大学生会、Xバンドレーダー基地反対京都連絡会の発言が続き、連帯ユニオンの組合員でもある大石あき子衆議院議員(れいわ新選組)が、「関生は反社だと非難するものがいるが、維新や政府のやっていることの方が反社ではないのか」と訴えました。連帯議員ネットからは戸田ひさよし元門真市議、木村真豊中市議が発言、なかまユニオンの山川さんも「大阪にカジノはいらない」と訴えて城東区の選挙に臨む考えを述べました。
「法円坂55」の歌と演奏の後、港合同のまとめでこの日の行動を終えました。
(文責:愛知連帯ユニオン)
★連帯広報委員会
関西生コン弾圧を許さない!〜大阪府警本部前元旦行動に460人
「労働組合つぶしの大弾圧を許さない 元旦行動」は、午前10時から12時まで、大阪府警本部前の歩道に400人が陣取り、様々な労働団体・市民団体が弾圧への抗議の声を上げ、今年も戦闘的に貫徹されました。
関西生コン支部の湯川委員長は、「労働委員会で解雇が不当労働行為と認定された企業に職場復帰を要求した宣伝行動に対して、大阪府警が『名誉棄損』なる告訴を受理して11人もの組合員の事情聴取を行っている。弾圧は続いている。抗議の声を上げたい」と提起、12月13日に完全無罪を勝ち取った関生支部の組合員は、「当たり前の判決。クリスマスに検察が上告した。プレゼントだ。最高裁では罰金刑になった役員と2人で完全無罪の判決を勝ち取る」決意を述べました。
「法円坂55」の歌や府警本部へのシュプレヒコールを挟みながら、れいわ新選組の大石あきこ衆議議員、木村真豊中市議、反原発若狭の会、バンドレーダー京都基地に反対するグループ、三里塚・関西実行委員会、大阪教育合同、ケアワーカーズユニオン、大阪西運送労組、郵政産業ユニオン、日教組奈良市、全国水平同盟西郡、関西共同行動、全交、なかまユニオン、関西合同労組、港合同、全港湾などの方々の発言が続きました。
報告・愛知連帯ユニオン
参照: 関西生コン弾圧事件ニュース 66号
「流れを変えよう」 大阪府警前、400人が元旦行動 by 連帯広報委員会
2021年「元旦行動」に400名が参加
2021年1月1日 10時~ 大阪府警察本部前の歩道に、400名が結集して「関西生コンへの不当な弾圧を許さない」集会を開催(主催:労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会)。それぞれが力強く闘いへの決意を述べました。「~東海の会」からも5名参加しました。
<参考>連帯広報委員会
「労働組合つぶしの大弾圧を許さない!元旦行動」に
400名が参加
2020年1月1日 大阪城公園 教育塔前広場
■新春決起集会 関生支部からの報告/支援・連帯あいさつ
■大阪府警グルグルデモ
「~東海の会」からも3名参加しました。
【動画】①全体 https://twitcasting.tv/jg9u08w8wjtjt/movie/585912511
②「~東海の会」からの挨拶が含まれているもの
https://www.youtube.com/watch?v=fKCNrWCDz6w&list=PLqOqqlsR_CMpxMdVAe_CWluTG9Ukr_OSS&index=3