2021.12・12「弾圧をはねのけろ」全国同時アクション in  名古屋

《12・12「弾圧をはねのけろ」全国同時アクション》は全国6カ所で同時に行われました。

当会も、名古屋でスタンディング&トークアピールを行いました。

・14時~ 栄三越ライオン前

・15時~ 栄ラシック西側歩道

短時間参加した人も含めて、37~38名が参加。

音楽も入れて賑やかに行いました。

 

四日市から、熊沢誠先生も駆けつけて下さり、街頭で熱弁をふるわれました。

 最後は、マルティン・ニーメラーの有名な警句で締めくくりました。 


2021.9・25  永嶋 靖久 弁護士 オンライン学習会

「関生弾圧の狙いと裁判の現状」 

関西生コンに対する刑事弾圧について、まとまった形で学習したい、という会員からの強い希望がありました。コロナ感染の状況のこともあり、また、地域的には遠いところでも同様なニーズがあると考え、オンライン学習会としました(関西などからも多くの参加者あり)。少人数のサテライト会場での参加者を含め、約50名が参加しました。

  永嶋弁護士は、音声入りにパワポを準備して下さいました。まず、生コン産業の構造的な問題と関生支部の産業政策運動で実際に成果が上がっていたか、という弾圧の背景をきっちりと解説して下さいました。そして89名もの逮捕者を出したたくさんの刑事弾圧事件について、時間的な整理(直近の事件での逮捕から古い事件に遡る)事件ごとの構図の整理(実際の事柄と警察・検察が描く構図の対比)、地裁段階の判決がいかに杜撰名(恣意的)な事実認定なのか、またいかに労働法に無知・無関心であるかを説得的に語って下さいました。

 ご講演後、若干の質疑があり、その後に関西生コン支部の西山さんから発言して頂き、全体を柿山事務局長が締めて終えました。

  ★学習会を記録した動画の視聴を希望される方は

    kannamatokai@gmail.com までお申し出下さい。 

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210925永嶋弁護士レジュメ.pdf
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2021.7・4 第3回総会&記念講演 開催   約90名参加

 7月4日、約90名(会場=70名弱、オンライン=20名)の参加を得て、名古屋労働会館会議室にて「関西生コン労組潰しの弾圧を許さない東海の会」第3回総会を開催しました。

 柿山共同代表の開催の挨拶の後、関西生コンから、武建一委員長のビデオメッセージと武洋一書記長が挨拶をされました。 また京滋実行委員会、静岡の会、東京の会からも来賓として参加していただき、挨拶をしていただきました。連帯のメッセージとして「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会・大阪」「関生弾圧を許さない奈良の会」「フィリピントヨタ労組を支援する愛知の会運営委員会」から届きました。

 総会では、一年の活動のまとめとして講演会・映画会とライブ等の実施、集会・裁判傍聴への積極的な参加、街頭宣伝、4回/年のニュース発行を報告しました。特に集会・裁判傍聴では「東海の会」の幟とニュース配布の活動は、評価の声が出ています。


 その後、会計・監査報告と活動方針が提起されました。則の役員の部分で、少し変更がありました。柿山朗・共同代表が事務局長に、近森泰彦・事務局長が共同代表となります。

 今後も広範な市民に広げていくことを確認して承認され、石田・共同代表の閉会の挨拶で終わりました。

  記念講演では、竹信美恵子さん(ジャーナリスト)が「関生事件が左右するワーキングプアの将来」と題して、関西生コンの弾圧を現場の視点から講演されました。 

 講演では「関生事件の新しさ」として・労働基本権の用語を読み替えて免責対象外にする手法のオンパレード・司法の恣意的の極大化・暴対法に見られる警察の行政的手法の大幅拡大等があり、労働組合をつぶす姿勢は、戦前の治安維持法につながるものがあります。


  特に、「労働基本権をつぶすダブルスピーク」として、「交渉⇒強要未遂」「ビらまき⇒威力業務妨害」「ゼネスト⇒威力業務妨害」等との言い替えで犯罪であるかの主張がまかり通っており、判決においても交渉で大声を出すと「威力業務妨害」、ラインで通話したことが「共謀」とされる異常な判決が出されています。これは、1992年の「暴対法」の施行がかかわっています。本来、労働組合として適法な組織化を認定するのは労働委員会であるはずですが、警察が恣意的に暴力集団として定義して労組法の面積外に置くことで、いくらでも刑事事件にすることができます。これは、労働組合だけではありません。市民を監視する「警察国家」進んでいるのです。これに反撃するために、身近なところから反撃の輪を作っていくことが大切では、ないでしょうか。

 最後のまとめとして、熊沢・共同代表から「関西生コン労組」は普通の労組ではないが、まともな組合である。企業内組合が普通の労組となっている日本の常識は、世界では通用しない。産別組合であり、業界全体の労働条件の改善を目指す組合が世界ではまともな組合であり、普通の組合である。との指摘がありました。


70名超参加    2020.12・6 反権力と平和を歌う                      ~映画「棘」上映&川口真由美さんLIVE

《映画「棘」の上映》《川口真由美さんLIVE》ともに、東海の会として、企画し、主催したいという声は、今年(2020年)の早い段階からがありながら、”コロナ”問題などもあって、なかなか実行できないでいました。12月6日に、ようやく「映画」「LIVE」の両方を組み合わせて実現することができました。

 同時刻に他の催しがあったり、”コロナ”関連の体調管理などもあり、必ずしも「常連は全員集合」とはいかない中で、70名をゆうに超える参加がありました。

 関西生コン弾圧問題、「~東海の会」への関心は、大きくなっていると感じます。

 柿山朗共同代表の司会で開始。石田好江共同代表から開会挨拶に続いて、映画「棘」の上映。必ずしも知られていなかった武建一委員長の人柄、奄美・徳之島の人情など、「関西生コン支部の闘い」の背景・深層にあるものに触れることができました。 

【映画「棘」予告編】https://www.youtube.com/watch?v=VAqawJ3X9hY

【ドキュメンタリー映画「棘」 - 連帯ユニオン】

https://www.rentai-union.com/head_line/2020/3/2020.03.13/2020.03.13.html

 この後、自身が被弾圧者でもある連帯ユニオン関西生コン支部の西山執行委員から、裁判の状況報告を含めた連帯の挨拶がありました。また、愛知連帯ユニオンの元座執行委員長から、愛知労働委員会で、小西生コンの不当労働行為の認定を勝ち取ったことの報告と、映画「棘」の杉浦弘子監督からの挨拶がありました。

 続いて若干の会場から発言がありました。


 休憩の後、川口真由美さんLIVE。いつもながらのパワフルな歌声の間に、権力の暴虐への怒り、「無関心」と言われる層に食い込んでいくための私たちの姿勢などのトークがありました。歌の力強さ、訴求力におおいに励まされ、力づけられました。

 最後に、熊沢誠共同代表の閉会の挨拶。ご自身が「川口真由美さんの大ファン」であることから始まり、関西生コンの闘いの意義について語られました。「関生は真っ当な労働組合である、しかしフツウの労働組合ではない。日本では闘わないのがフツウの労働組合になってしまっている。しかし世界を見渡せば、関生は真っ当な労働組合であり、実に真っ当な労働運動を展開していることがわかる。権力は、フツウの労働組合が力を失っていることに乗じて、真っ当な労働組合を潰そうとしているのだ。この弾圧を跳ね返して行こう」 と力強く訴えられました。

 

 この日、公式の発売日前でしたが、「武建一が語る 大資本はなぜ私たちを恐れるのか」(旬報社)を販売しました。(若干の残部があります)

 

【武建一が語る 大資本はなぜ私たちを恐れるのか】

http://www.junposha.com/book/b550391.html


関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会     第2回講演&討論会-安田浩一さん講演会

 講演  安田浩一さん(ジャーナリスト)

警察・検察とヘイト集団が結託する弾圧の構造」

 

 3月に一度企画しながら、コロナ感染拡大で延期を余儀なくされた安田浩一さんの講演会。まだ『コロナ感染』状況は終わっていませんが、注意を払いながら開催しました。開会前にヘイト集団が押しかけましたが、安田さんに”叱られ”て、結局何をするでもなく退散。

 安田さんの講演を楽しみにしていた方々が、猛暑の中、足を運んで下さり、「密」にならないように椅子を配置した会場はいっぱい(これ以上は入って貰えないギリギリ)。2桁のZOOM参加の方も含めて100名ほどの参加がありました。中小零細事業者が安売り競争にさらされて低賃金労働者としての外国人労働者に依存する、そうした労働者や植民地支配の結果として日本に定住する在日コリアンを標的とする排外主義、背景に存在する大資本、中小零細事業者をも組織し、大資本と対峙してきた「関生」を『資本主義を根底から揺るがす』と敵視してきた独占資本と権力。現場を取材し続けてきた安田さんならではのお話がテンポ良く語られました。ヘイトデモの酷い実態も映像で示され、「こういうのは確かに減ったが、実は”普通の”人々の中に深く染みこんでしまったから派手なデモが不要になった、という側面もあるのではないか」と日本社会の現状への警鐘も。

 関生支部からはS執行委員が挨拶。T執行委員と同様「関西のノリ」で楽しく、かつ力強い決意表明がありました。

 カンパも1万円札が複数枚入るなど、大変盛り上がりました。 



関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会  第2回総会(2020.6・21)開催

 6月21日、85名の参加を得て「東海の会」の第2回総会を行いました。「コロナ感染」の懸念から、積極的な宣伝を行って多人数を集める、ということは難しいので、記念講演もない「総会」に限定て企画しました。会員にだけ案内を出したので、せいぜい50~60名も参加されるかどうか、と考えながら準備したら、なんと85名もの参加がありました。

 冒頭、共同代表の石田好江・愛知淑徳大名誉教授から、「コロナも『新型』は危険。資本主義も新自由主義の市場経済至上主義が厄介で、多くの格差・矛盾を生み出している。関西生コン弾圧は、『公正な市場』を歪めるものへの弾圧とされている。次の闘いをどうすすめるか、議論できる場にしていきたい」と開会挨拶がありました。

 640日余に及ぶ不法勾留から保釈を勝ち取った武委員長、 湯川副委員長のお二人に対して大きな拍手を送りました。


 続いて、関西生コン支部の西山直洋執行委員の発言がありました。この間の支援へのお礼を述べた上、「大阪地裁の裁判官は公判で『私は労働法は解らないのでこれから勉強する』と言い、大津地裁の裁判官は『これ、暴力団の事件ではなかったのですか』等と言う。」と裁判官のレベルの現状を憂い、「取り調べの警察も検事も事件のことは聞かず、『ミキサー車で沖縄・辺野古へ行きましたね』等と言っていた。私は保釈されているが、組合員との接触や組合事務所への出入りの他、 自分の事件とは全く関係のないホテルの宿泊まで禁止されている。組合活動そのものを禁止するという滅茶苦茶な弾圧だ」と権力のやり方を弾劾しました。

 近森泰彦事務局長が、毎月の公判の傍聴、街頭やビラや会報、SNSでの宣伝、昨年11 月の大阪・全国集会への参加、今年の京都地裁スタンディング行動への参加など、1年間の活動と今後の方針などが提起されました。

 会計報告の後、参加者の質疑・討論の中で、愛知の小西生コンの事件が報告されました。「関西生コン労組は反社会的勢力だ」と決めつけて不当労働行為を繰り返し、コンプライアンス活動を抑圧した挙げ句に労災死亡事故を引き起こしている実態、裁判が提起されていることが語られ、「~東海の会」としてこの問題に取り組むことが確認されました。

 


  共同代表の熊沢誠・甲南大学名誉教授からは運動の行動形態論に言及があり、「ピケットのない労働運動はなく、ピケットは暴力ではない。香港でもニューヨークでも『No Justice、No Peace』(正義なくして平和なし)というスローガンが掲げられている。座り込み、ボイコット、ストライキなど非暴力の実力行動は必要だ。日本の民衆は穏健だから、そうした実力行動はやらないに決まっている、と考えるのは間違いだ。怒りは充満しているはずだ」檄を飛ばしました。

  Hさんの決議文読み上げと熱いカンパアピールに大きな拍手があり、多額のカンパが寄せられました。

(決議文PDFファイルは下に)

柿山朗共同代表の閉会挨拶をもって、総会を閉じました。

 

 総会終了後、遠方から足を運んで下さった方々(関西生コン労組への弾圧を許さない静岡の会、関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会のそれぞれ複数の方々)を含めて、1時間ほどの交流会をもちました。簡単に自己紹介をし、その地での運動を紹介し、各地の運動の連携について議論しました。全国各地の「関西生コンの弾圧を許さない」闘いが相互に交流できるような繋がりを作っていきたいという熱い意見が多く出されました。 

 

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第2回総会決議文.pdf
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*「労働組合つぶしの大弾圧を許さない!京滋実行委員会」「関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会」「関西合同労働組合阪神支部」「愛知連ユニオン」からメッセージを頂きました。 


《全員奪還!》

5月29日深夜に武委員長、6月1日夜に湯川副委員長が保釈されました。

 

2020.5.18~5.29 武委員長、湯川副委員長の釈放を求める京都地裁前連続行動

    

★2020.5.25  「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会」として申し入れ

  5月25日、当会から参加したうちの3名が、京都地裁に「申入書」(右下PDFファイル)を提出しました。また「関西生コンを支援する会」としての申し入れ行動もあり、柿山共同代表が記者会見にも参加しました。

 ・この日の行動の報告は以下を参照してください。

 http://www.labornetjp.org/news/2020/0525namakon 

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京都地裁申入書.pdf
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  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~ 

→ 関西生コン弾圧事件ニュースNo32  当会からも参加しています。



声を上げよう!弾圧ゆるすな!11・16全国集会  1200名が参加

11月16日(日)14時から、大阪市西梅田公園に、関西生コン弾圧に反対する「声をあげよう!弾圧許すな 全国集会」に1200名の仲間が結集した。

 オープニングの「月桃の花」歌舞団の演奏の中、参加者が続々集まり、用意した1100部の資料は足りなくなった。呼びかけ人を代表して藤本泰成さん(フォーラム平和・人権・環境共同代表)が主催者挨拶。続いて全日建連帯中央本部・菊池進委員長がこの間の弾圧の経過を報告、関西生コン支部の被弾圧当該2名も壇上に立った。
さらに、沖縄平和運動センター・山城博治議長が発言、関西生コン支部のこれまでの沖縄反基地運動支援にお礼を述べた後、「辺野古でも、立っていれば公務執行妨害、おばあが痛いと手を振り上げれば暴力で逮捕、どうなっているのか。」「天皇がもうひとつ戦果を挙げるために、20万人の沖縄の命が犠牲になった、われわれにも権利がある」と現在も続く沖縄差別を弾劾。続いて「表現の不自由展・その後」をつなげる愛知の会の高橋良平さんが発言、「色々な人々がこの問題を取り組んだが、日本の過去のアジア支配が本来の問題ではないのか」と発言した。

 ボテッカーを掲げてのアピールと川口真由美さんのミニコンサートを挟んで、大阪労働者弁護団・中井雅人弁護士は「延べ89名が逮捕され、延べ73名が起訴されている。そもそも刑事事件にするようなものでないことばかり、勾留の長さも異様である」と私的。勾留445日に及ぶ関生支部武建一委員長は、武委員長は自分の事件そっちのけで同房の外国人たちの処遇改善に取り組んでいることを参加者に伝えた。集会決議を読み上げてデモに出発、1200名のデモ隊は、大阪駅から大阪地裁までの梅田繁華街を元気にデモ行進、圧倒的な注目を浴びた。

 

なお、当会からは約40名が大阪に行き、新しく作った幟を立てて集会・デモに参加した。 

★全編動画   https://iwj.co.jp/wj/open/archives/460839

    参考 連帯広報委員会サイト      11・16全国集会に1200人が結集!  http://rentai-union.net/archives/4128


9・21関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会講演&討論会報告

 2019年9月21日「存亡の危機に立つ労働組合と憲法28条―関生労組つぶしは何を意味するか」と題して労働問題研究者の熊沢誠(甲南大学名誉教授)の講演討論集会が名古屋市熱田区の労働センターで開催された。東海地区で労働組合運動や市民運動をになう120以上の人々が、政治的立場を超えて集まった。愛知、岐阜、三重、静岡からの参加があった。関生支部労組の正当な組合運動に対する空前の弾圧を、見逃すことはできない、として 6月に結成された東海の会の主催だ。講演と討論を通じてこの問題を、もっと多くの労働者・市民に自分のこととして、知らせ、抗議の輪を広げ、この弾圧を跳ね返すことの意義か強調された。大阪から参加の関生労組員のN氏(組合員)の発言、不当な逮捕―釈放勾留中に解雇され、生活が困窮してもなお闘う姿勢が多くの参加者に感銘を与えた。この集会が弾圧に屈することなく、自らやってきた労働組合活動に誇りをもちその活動を守り抜く、N氏をはじめとした関生労組員に少しでも勇気づけることができたとすれば、成功といえる。マスコミや政党がこの問題を取り上げず、日本の厳しい政治状況がある。だからこそ、政治的な立場を超えた運動が必要だ。闘いは、始まったばかりだ。11月 大阪での全国集会に東海地区から多くの人々を送り出そう。      (文責:関生東海の会 IM)

 

はじめに、司会進行役の植木さんは、愛知トリエンナーレ『表現の不自由展その後』の中止の問題に言及し、この企画展を批判する人は本当にそれを見て批判しているのか?関生の問題もいろいろな非難がある中で事実をきちんとみて自分たちで考えることをめざして、今回の講演会が企画されたこと、活発な詩論を期待するとの発言があった。

 

共同代表 石田さん 多数の参加に感謝 関生の運動の支援が広がる一方で、そう簡単にはいかない状況にある。私たちの運動が息の長い運動となるよう、今日の熊沢先生の講演を糧にしてきたいとの挨拶があった。

 

この日の全体の記録 →

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9・21講演討論会(記録).pdf
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第1部 講演

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「存亡の危機に立つ労働組合運動と憲法28条― 関ナマ労組つぶしはなにを意味するか」
熊沢講演レジュメ.pdf
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第1部は熊沢先生の熱い講演。会場一杯の参加者が聞き入った。

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第1部 熊沢先生の講演.pdf
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・マスコミが無視する関生支部弾圧問題/まれにみる常軌を逸した弾圧

・なぜ常軌を逸した弾圧といえるのか

・今なぜ戦後史の画期をなす弾圧が可能なのか

・なぜ関生労組がターゲットにされているのか

資本と警察権力の弾圧の具体像

・民主主義について考える。関生弾圧は憲法違反。関生労組擁護は必須の護憲運動

・護憲派に対する不満/産業民主主義の鈍感さ 


 ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~

第2部 討論

 

 講演につづいて 第2部 討論が 共同代表の柿山さんの司会で行われた。
 柿山さんは、自己紹介のなかで 所属していた海員組合について、個人加盟の産業別単組として関生支部とよく似た組織だか、戦前の体制(報国会)をそのまま戦後そのまま引き継いだあたらえられた産別組織として発足。だが非常に強い組織で70年代には90日間のストライキで全国の港で船を止めた。 産別賃金を獲得した。会社変わっても職能を評価は継続された。円高、開運不況の中で産別賃金もなくなり、中小では自殺者のでるほどの首切りが行われた。現在では多くの船員が外国人となっている。企業別格差があまりに拡大し統一交渉はできなくなった。もともと労使協調 合理化協力の体質があり、下げ潮の中では闘うことができなかった。
なぜ関生を支援するのか 関生が中小の労働者のために政策闘争をやり、必要があればストライキも打てるまっとうな組合であるからだ。海運組合が瓦解寸前の時、関生の存在を知っていたがその時は「関生に続こう、関生を目標にしよう」と言えなかった。なんとしてもこの組合はつぶしてはいけないと思った。

 熊沢先生への質問と応答があった。

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第2部 熊沢先生への質疑.pdf
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 大阪からこの集会に駆け付けた関生労組員のNさん 拘留中に解雇、闘い続けるとのの発言は、参加者の胸をうった。

 Nさんの発言(PDFファイル)→

 

 

この後、参加者から活発な意見が出された。

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第2部 Nさんの発言.pdf
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討論の最後に、熊沢先生のまとめ

 

どうやっていくのか 東京で街頭での告発行動はどうか
日本の民主主義における産業民主主義の問題を再度強調したい。
労働組合運動の独自性/市民運動から自動的に労働組合運動の支持は生まれない
予想を超える来場者と充実した討論ができたことに感謝

主催者から先生の誕生日のお祝いの花束がおくられた。

 

事務局から、この日の新規加入数も含め、会員(団体・個人)の数が報告された。

 

 

共同代表・中谷雄二弁護士のまとめ

 

 今日の講演は勉強になった。

 表現の自由と労働組合の弾圧からファシズムが始まる。今愛知で起こっている「表現の不自由展 その後」中止問題。本日開催の検証委員会で実行委員会からの発言が封じられた。労働組合への前例のない弾圧と同時に起こっている。弁護士は決して敏感ではない。関生問題で決議あけるためのエネルギー。自由法曹団支部での声明は、議論を重ねようやくあがった。過去の路線対立に拘泥する もうそんな時代ではない。日本は変わりつつある。民主主義を守るために今何をすべきか、広く議論をする必要がある。要求闘争は実力闘争だ。要求を抑えてはいけない。見える運動をしなければ、今の裁判は負ける。見える運動をどれだけやっているのかが問題。身をかけてでも闘う時代だ。そうしなければ今の日本は一気に雪崩を打つようにかわってしまうだろう。そういう危機をもっている。そんなことを許してはいけない。労働組合 がんばりましょう。

 

 最後に事務局からカンパの要請とともに、11月16日に大阪で開催される 関生支援の全国集会にいって 直接 関生の 人を実際に 見て、聞いて、話してともに行動していこうとの呼び掛けがあった。


「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会」  結成総会(2019.6・29)報告

 2019年6月29日(土)名古屋市金山の労働会館で「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会」結成総会が会場を埋め尽くす130名の参加の下に開催さました。 

 詳しくは、右のPDFファイルをご覧下さい。

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6・29結成総会報告.pdf
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小川隆太郎弁護士によるプレゼン。この大弾圧ついて、大変、詳しく、かつ本質を突いた資料となっています。是非ご覧になり、周囲の方に伝えて下さい

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関西生コン労組の弾圧プレゼン.pdf
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結成総会で配布された資料

    PDFファイル 

 

会則などは

  → この会について

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趣旨・経過・活動方針.pdf
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関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会結成総会声明

 

 

 

 

  私たちは、本日、昨年8月以来、全日本建設運輸連帯労働組合関西生コン支部(以下、関西生コン支部という)に掛けられている刑事弾圧事件に抗議し、これを支援するために東海地方(愛知、岐阜、三重)の有志が集まり、「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会」を結成しました。結成総会では、関西生コン支部の委員長はじめ組合役員、組合員を次々に逮捕・勾留、起訴した事件は、刑事事件として立件されるべき事件ではなく、威力業務妨害、恐喝に名を借りた労働組合潰しのための企業と国家によるでっち挙げ冤罪事件であり、近代国家としてありうべからざる刑事弾圧事件であるということが明らかになりました。一つの労働組合の組合員の逮捕者延べ67名、起訴45名に上る未曽有の大量の刑事弾圧事件であること、およそ害悪の告知に当たらないことを言ったとして「恐喝」罪をでっち上げられ、労働組合のストライキへの平和的な協力要請を「威力業務妨害」罪とし、労働組合法1条2項を無視した逮捕、勾留、起訴を繰り返し、保釈を認めず、組合役員からの集会アピールの発信すら禁止し、家族との面会すら許さない人権無視の身柄拘束を長期間続けています、憲法上保障されている人権すら顧みない警察、検察、それに無批判に追随する裁判所は、厳しく批判されなければなりません。警察、検察は、取り調べの過程でも、「関西生コンを抜けろ」と組合脱退をあからさまに要求し、組合員の家族を呼び出したり、家族に電話をして、「組合から脱退するよう」求めています。「公平中立」であるべき組織として、許されない行動です。こんな信じがたいことが私たち一般市民の知らないところで起き、それがこの国で暮らす多くの人々に知らされない状態が続いているのです。異常という他ありません。日本国憲法が保障する基本的人権は、国家権力によって敵視された団体・個人には保障されないなどということが許されてはなりません。企業と結託した人権無視の警察、検察の暴走と裁判所の横暴を広く多くの人々に知らせることが急務です。

 

 私たち、「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会」結成総会に集まった一同は、滋賀県警、大阪府警、大津地検、大阪地検及び大阪地裁に対して、憲法に保障された人権を無視し、自らの権限を濫用して続ける労働組合潰しの刑事弾圧に厳重に抗議するものです。これらの機関と構成する人々は憲法と法律を遵守して、直ちに関西生コン支部に対する刑事弾圧を止めるよう要求します。身柄拘束されている組合員、組合役員は直ちに釈放し、適正な法による公正な裁判によって速やかに無罪が言い渡されることを求めます。私たちは、今後、この刑事弾圧事件の被害者に対する支援活動を行っていきます。この事件の真相とそれを強行している警察・検察・裁判所を批判し、その声を全国に広げることに尽力するものです。

 

            2019年6月29日

 

                      関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会結成総会参加者一同

 

    ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

なお、以下の方々に、この結成総会に向けた【呼びかけ人】になっていただきました。 (順不同)

中谷雄二(弁護士);古木民夫(日本ジャーナリスト会議東海連絡会代表);近森泰彦(ユニオンと連帯する市民の会代表);柿山 朗(元海員組合全国委員);鶴丸周一郎(ふれあいユニオン委員長)熊沢 (甲南大学名誉教授);高木輝雄(弁護士)川口 創(弁護士);猿田正機(元中京大学教授);大脇雅子弁護士);石田好江(愛知淑徳大学名誉教授);浜島将周(弁護士、秘密法と共謀罪に反対する愛知の会共同代表);田巻紘子(弁護士); 小林 収(元愛知県議)水野幹男弁護士);広岡法浄(ユニオンみえ書記長・東海ユニオンネットワーク代表);平川宗信(名古屋大学名誉教授);飯島滋明(名古屋学院大学教授)和田 肇(名古屋大学名誉教授、特任教授);鈴木明男(愛知働く者の健康センター事務局長);小出 裕(日朝協会愛知県連合会事務局長);本 秀紀(名古屋大学教授、愛知憲法会議事務局長);井戸孝彦(東海民衆センター代表);藤井克彦(反貧困ネットあいち);河田昌東(チェルノブイリ救援中部);大坂恭子(弁護士)